山下泰裕’77〜’85まで203連勝五輪金で世界に柔道を広め納得させる男❶

指導者学

山下泰裕はロサンゼルスオリンピック柔道無差別級で優勝する
’77〜’85の8年間に203連勝の前人未到の記録を打ち立てる
現役引退後は東海大学監督、全日本柔道連盟コーチ、監督、強化部長など指導者の道をあゆむ
その後は全世界へ柔道の普及に努め国際柔道連盟理事の職に就く
1984年国民栄誉賞を受賞

いつも「ありがたい」という感謝の気持ち

「どうして、あなたはこんなに恵まれ人生を歩めたと思いますか」と以前山下がインタビューを受けた時に考え、思い浮かんだのが「いつも感謝の気持ちを忘れなかったから」ではないかと思った

そのインタビューを受けるまでは人生は良い時も、悪い時もあり、人生を通してプラスマイナスではゼロになると考えていた

がもしかしたら、傲慢にならず、思い上がらないで、謙虚で、感謝の気持ちを持ち続けられれば…

人生ずっとついたまま行くのではないかと考えるようになった

戦う相手がいるから己が磨かれる

だから戦う相手には感謝の心と敬意を持たなくてはならない

それが「礼」の心なのだ

 

得意技は開き直り

ロサンゼルス五輪で金メダルを取ったときも2回戦で軸足をケガをしてしまった

いつもなら試合前は戦い方をイメージして臨んでいるのだが、決勝戦ではケガのためにイメージできなかった

だから開き直って、死力を尽くしてぶつかっていけば、必ずチャンスは来ると考え挑んだら金メダルが取れた

何が起きても自分を失うことなく、目の前のことに自分でできる最善を尽くす

悩みぬくことは大事かもですが、最後はやっぱり腹を決めることが好結果につながる

人はいつもベストの状態ではいられない

不安を抱え、心迷って、弱気のままでは力は出せない

なるようになれと開き直ったときぐらい、強くなれるときはない

 

果実を刈り取ることばかり考えない

人は果実を刈り取ることばかり考えていると、木の成長は止まり、いつしか枯れてしまう

目先の成果を求めるあまり、将来の発展を犠牲にしてはいけない

ちょうどよい栄養や光や水を与えながら、心をこめて大切に育ててこそ、幸せの木は根を広げ、幹を太くし、枝葉を伸ばし、たくさんの果実を実らせることができる

 

 

自分の気持ち次第です

起きたことに

喜びの色をつけるのか

希望の色をつけるのか

満足の色をつけるのか

不平の色をつけるのか

慢心の色をつけるのか

何色にするかは

自分の気持ち次第です

 

 

根を張ってからぐんと伸びる

竹を植えると、最初の3年間ぐらいは、ぜんぜん上に伸びていかない

「土壌が合わなかったのかな」

そう思いかけたころ、竹が伸び始める

ぐんぐん成長を始める

それまで竹が何をしていたかというと、上に伸びる前に、下に根を張っていた

しっかりと根を張ったから、ぐんと伸びる

ものすごく強く

 

 

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