宇城憲治(うしろけんじ)エレクトロ分野の技術者として、ビデオ機器をはじめ衛星携帯電話などの電源や数々の新技術開発に携わり数多くの特許を取得
経営者としても国内外のビジネス界第一線で活躍
徹底した文武両道の生き様と、武術の究極「気」によって人々の潜在能力を開発する指導に専念
心で見る
武術で見られる型は、生か死かという場を通して生まれた極意の集積
だから本気でないと駄目
不変の型を通して、一人ひとりの身体の違いを超えた個の形(自在)を追求していくのが真の学び
言葉で学べる世界ではなく、気づく、気づかせるという世界で学ばせることが大切
使える人の型には気が存在している
そのような型には剛と柔が気で調和し、美しく見える
身体から出てきた言葉
言葉で学んだものからは本当の創造性は出てこない
体感によって目に見えないものを心で学び
高い次元の行動を通して身体から出てきた言葉
その言葉は波動となり人を動かす
身体は「内なる気」に応じて動き「気」は「心」の向かうところに応ずる
人間としての言動は「気」や「心」という目に見えないものにこそ、その本質がある
先を取る
相手の事の起こりを制す
そこに稽古が向かわなければならない
型の稽古は24時間やらなければならない
すなわち24時間、型が頭から離れなくなった頃、少し型が自分の中に入ってきて、意味がわかってくる
繰り返し稽古をしていく中で何度も気づきが出てきて、型の本質や深さが見えてくる
人の行動において人が意識することができない無意識の世界がある
真剣を相手に突きつけると相手は身動きできない
それと似たような状態を自分の身体から出していかなくてはならない
相手に入る
他を意識したり競争したりする相対の世界から、自己を見つめる絶対の世界へ移行する
相手に入り、相手を活かす
執着すると相手には入れない
心を自由になれば、心が開き入ることができる
まず悟りで技が生まれ、悟りに悟りを重ねて術が生まれる
相手の中に入って相手を腑抜けにし「一撃必殺」
戦わずして勝つ
日本刀、真剣を持つということは、どちらかが死にいたるという世界であり、したがってむやみに真剣を抜くという境地から、抜かずして勝負を決めるという方向に修行が向かうことはいうまでもない
気の世界の境地に立っていたからこそそのようなことが可能であったと考える
スポーツで優勝することが最大の目標になりがちだが、己に勝つ世界、自分に進歩、成長していくことこそ目指さなくてはならない
絶対真理を極める方向に目が向けば、誰がなんと言おうと王道に行ける
自分の思っていることを真剣さと謙虚さで貫き通し、妥協しない自分を築き上げる
[参考文献]
宇城憲治「新版 空手と気 気の根源 思考の深さ」どう出版
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