筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻 体育系教授
プロ野球の工藤公康、プロゴルファー片山晋呉などのトップアスリートのフィジカルコーチとしてコンディショニングを行う
シンクロナイズドスイミング日本代表チームのトレーナー、日本ゴルフ協会のナショナルチームでオフィシャルトレーナーを務める
ポジションチェンジ
今自分が立っている居場所を捨てて、違うところから山を見つめて登ってみる
今の自分のポジションに固執することなく、また今まで自分が培ってきた場所を捨てることによって、違う景色が見えることになるかもしれない
ゼロからスタートすることによって、今までと同じところからでは得られなかった結果が得られることになるかもしれません
そこには新しい視点が待っているかもしれないのです
人と違う思考・努力を積み重ねる
人と同じ努力をしていても、人と同じ結果しか得られないでしょう
人とは違う方法で、人よりも何倍もの努力を積み重ねてゆくことによって、人並みはずれた結果を得ることができるのです
トップアスリートは皆の中では一番の努力をしていることは間違いのない事実でしょう
では世界一のアスリートは何をしてきて、その頂点に立っているかを考えたときには、自ずとそこに行き着くまでの過程が想像できるのではないでしょうか
単位あたりの活動量を増やす
ひと掻き、ひと蹴りと一回の運動量で獲得する成果をトレーニングによって最大限に伸ばしてゆく
そのためにあらゆる角度からの活動量を増やす可能性を検証してゆき、その量を追い求めます
潜在能力を引き出す
勝てば勝つほど、結果を出せば出すほど、勝ち続けるために危機感を抱き、もっともっととその先を求めるのです
上に行けば行くほど「精神の飢え」が尋常ではなくなります
人生はスポーツを模倣する
スポーツでその能力を高めてゆくための手段、アプローチの仕方は人生に通ずるのではないでしょうか
スポーツのパフォーマンス向上に必要となってくる要素、手段は、人が生きてゆく上で必要なそれと重なってくると言えると思うのです
そこにスポーツを極限まで極めてゆく、ダイナミズム、醍醐味があるのではないでしょうか
スポーツのそれは人間の精神的生活に大きな影響を及ぼします
闘いに際しての行動原理、哲学がそのバックボーンとして不可欠なのです
[参考文献]
白木仁・山岡淳一郎「潜在能力を引き出す力」日本実業出版社
白木仁「トップアスリートがなぜ『養生訓』を実践しているのか」PHP新書
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