初動負荷トレーニング❷ 小山裕史

トレーニング

正確なトレーニングは柔軟性を増し、出力・バランスを高め、投球や走力の著しいスピードアップに代表される身体能力の向上を出現させます
パフォーマンス(身体動作)、身体組織と持久性能力の改善等、有意な変革を求めることができます

 

子供のトレーニング

子供に低年齢期に身長の伸びを阻害するようなウェイトトレーニングをさせることは無理な話かもしれません

では小学校高学年くらいから行われる腕立て伏せ、腹筋、懸垂、屈伸運動などはこれには該当しないのでしょうか

大事なのはそのトレーニング方法にあり、的確な筋力トレーニングは骨組織発達への好影響があります

これらが終動負荷トレーニングとなると、肩関節や背筋群、腕部を硬化させます

このことにより子供の頃に大切だとされる巧緻性を阻害していることとなるのです

 

純粋筋肉量

体重=脂肪量+活性組織量だと考えれば、単純に体脂肪を減らせば、活性組織量は上がり、運動能力は向上してゆきます

発達した筋肉でさらにフォームを追求することはステップアップにつながります

純粋筋肉量を1キロを獲得することは大変なことで、それを増やすことができれば運動能力に及ぼす影響は大きく、またどこが発達するかで大きなエンジンを作ったり滑らかに動作ができたりと変化が起こるため、トレーニング方法を考える必要があります

 

トレーニングの基本

トレーニングの基本は可動域が求めやすい、ひねり動作、バランス能力の追求等で特徴があげられます

トレーニングされる筋肉は動作によって最大に伸張性収縮(ストレッチされた状態)を引き起こした状態から短縮性収縮(筋肉が縮んでくる状態)を連続的に引き起こさなくてはなりません

このように筋肉を引き伸ばした状態から短収縮を起こさせると、力の発生率は高まり、これを「矯正伸張」と呼びます

競技動作と「矯正伸張」は切り離せないものがあります

可動域を広げた状態で運動しておかないと、競技への応用は難しくなります

呼吸法は最大深呼吸を伴わせ、最大に拡張された状態で引き伸ばすこと、その状態から短縮させることが効果を得るためには必須になります

 

背中のアーチ

上半身でもっとも大きい筋肉群の強化、その中でも人体中の最大面積筋である広背筋の作用の大きな差は、描円運動を伴う競技(野球、バレーボール、テニス、クロールなど)で腕を後方へ持ってゆく時に、背中の筋肉群は大きな力を作り、力を最大限にためます

その時に発揮される出力は、背中のトレーニングにおける最大限に収縮されるアーチを作ることが要点になってきます

 

 

スクワットはキングオブトレーニング

人体の脚部はスポーツの基本動作、走る、跳ぶ、投げる、打つの中心となります

下半身のエネルギーの発生と伝達経路を強化することがパワーアップになり、各種目の正確なフォームにつなげていかなければなりません

基本運動となる「スクワット」は筋肉の動員量の多いトレーニングで運動量が多く、心肺機能の向上も促します

それは重要なトレーニングでまさに「キングオブトレーニング」なのです

 

 

 

[参考文献]
小山裕史「新トレーニング革命」講談社

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