プライオメトリック・トレーニンング 瞬発力を強化する

トレーニング

プライオメトリック・トレーニングはジャンプトレーニングとして競技パフォーマンスを改善するための瞬発力のトレーニングとされている
そのエクセサイズは膨大な数が開発され、最短の時間で最大の力を発生させる筋力を強化するトレーニングである

プライオメトリック・トレーニングとは

プライオメトリック・トレーニングは素早い力の吸収(ジャンプからの着地など)と力の発生(ジャンプの開始)からなり、筋力をパワーに変換するためにきわめて重要である

ほとんどのスポーツスキルでは遠心性(伸張)の筋活動のあと求心性(短縮)の筋活動が続く

プライオメトリック・トレーニングは遠心性(伸張)筋力と求心性(短縮)筋力を高め、競技パフォーマンスの向上を目指すものであり、下肢の傷害を減少させる効果もある

 

若年アスリートのプライオメトリック

若年者のプライオメトリック・トレーニングを実施する際は安全で、効果的で、楽しく行うために、傷害を招くことを考慮し、適切な指導と教育が、トレーニングプログラムの計画が必要である

若年アスリートは基本的な動作スキルによって、正しいエクセサイズ・テクニックを習得しなければならない

正しくスクワットを行うことは子供にプライオメトリック・トレーニングを指導する際に最も基本的な動作の一つで、より高度な技術が要求される活動へ進行するために非常に重要なことである

リハビリテーションのためのプライオメトリック

傷害を受けたアスリートが安全かつ確実にスポーツ活動に戻るには遠心性筋力の重要性をリハビリテーション専門家は認識している

下肢の安全性と遠心性筋力の増大に重点を置いたトレーニングを終了させなければならない

最終的な目標は全可動域にわたって主要筋群を強化し、アスリートがより強度なトレーニンングの段階に進むことができるように十分な筋力をつけるということ

プライオメトリック・エクセサイズのスキルは競技復帰の準備が整っているかのを判断する機能テストとして使用できる

 

プライオメトリック・トレーニングの注意点

トレーニングで最も考慮されなくてはならないのは、アスリートの年齢、経験、競技の熟練度を基準になる

トレーニング実施にあたっては、コーン、箱、ハードル、障害物、ステップ、重量物(メディシンボール)などの最低限の用具が必要である

着地方法を改善することは、離地のパワー発揮を向上させるため、そして傷害予防のために重要である

年齢、能力、経験に関係なく、すべてのアスリートのためにプログラムを計画する上で技術を完全なものにするこが、他のいかなる問題よりも優先される

プライオメトリック・トレーニングは様々な形式で実施することができるため、アスリートのスポーツや能力に合わせて変更することが可能である

 

 

プライオメトリック・ドリルの共通項

それぞれのエクセサイズにおいて、接地と筋が発生する力によって、アスリートが地面から爆発的に飛びために必要な刺激と力が提供されることが共通項となる

身体に作用する接地と重力を取り除くと、プライオメトリック・トレーニングの本質を取り除かれることになる

接地と体重が身体に課される主要な力であるという状態において、アスリートの能力を向上させるためには、エクセサイズの質の方が量よりもきわめて重要だということを理解しなければならない

どんなトレーニンング・プログラムでも、量がテーマの中心になると疲労やオーバー・トレーニングの危険性が高くなる

 

 

[参考文献]
鈴木俊一監訳/日暮清訳「プライオメトリック・トレーニング 動的筋力と爆発的パワー」NAP Limited

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