木村拓哉(プロ野球選手)努力できる天才・人望が世界を広げてゆく

Yakyu天才学

『木村拓哉』と聞いて正直、アイドルでスマップの木村拓哉
工藤静香と結婚した俳優の木村拓哉を思い描く人は多いですよね
ただプロ野球の『木村拓哉』、アスリートとして忘れてはいけない人物がここにいます
2010年4月7日突然この世から去った、稀有の努力で日本ハム、広島、巨人を渡り歩いた、
野球界で19年間をユーティリティープレーヤー(どこでも守れる選手)を貫いた、
人間的天才が木村拓哉選手なのです

アスリートのいしずえ、必要不可欠なもの

アスリートにとっての競技力を高めるために練習をしますが、それ以前に重要なものがあります
人として生きていく上で、なくてはならないものが人間性の構築です

逆に言えば、どれだけ才能、技術、競技力があっても、
人間力がなければアスリートの価値はありません
アスリートの土台、いしずえを磨く必要があるのです

木村拓哉選手はこの才能に長けていました
プロ野球の選手の中では野球の能力が長けていた方ではないのですが、
この人間力で19年もの長い間の現役生活を送ることができたと言えます

人望、人となりが世界を広げてゆく

木村拓哉は分け隔てなく気配りができ、
自分の気持ちより、人への気遣いを第一に考える人柄でした

その真っ直ぐさが人を惹きつけました
常に全力を心掛ける気持ちが過剰なくらいで物事に取り組んでいた

全てのことに対して臆することなく、勇気を持って戦う姿勢を持ち
指示されなくとも役割を自発的に考え、プライドを捨て人の力になれる人間でした

必ず自分から挨拶できる素直さ
人の気持ちを察して、頼まれる前に行動できる人でした

巨人軍の原監督がスポーツマンには「素直さ、朗らかさ、謙虚さ」が大切だと仰られいます
木村拓哉はそれを持ち合わせているが故に、ジャイアンツの1軍コーチを原監督に要請され、それを選手に伝えて欲しかったと弔辞で述べられていました

 

Yakyu

一生懸命に努力できる才能

人の2倍、3倍、4倍、努力できる天才、またそれを謙虚に誇示しない人柄
強い信念と自己管理能力(ケガに強い)がありました

自分の居場所を見つけられる、スターの陰に黒子に徹することが出来る男

努力できる天才にもその上がいた?
イチローその人であるが、野球の上での努力ではかなわなく、木村自身もイチローに教えられたと語っている

がしかし、生きていく上で一番大事な人柄、人格を築く努力はイチローにも劣っていない
むしろイチロー以上に命を懸けていたと言えるのではないだろうか

アスリートの最重要課題は人格形成

自分のパワーポイントを知り、自分らしさは伸ばしてゆき、折れずに最大限発揮する
木村は野球少年の大人になったような真っ直ぐさを持ち続けた人柄でした

人望があつく、自分は目立たなくても良いから人を引き立たせられる自己犠牲の精神を持った人格で、チームのためならなんでもやれる選手

一生懸命に人と付き合えることは容易なことではない

 

(参照:木村由美子「一生懸命 木村拓哉 決してあなたを忘れない」中央公論新社)

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