松井秀喜 ヤンキース4番でワールドシリーズMVPからの学び5選

天才学

夏の甲子園の明徳義塾戦での5打席連続敬遠は社会問題にまで発展した
’96年に初のセリーグMVP、2000年は二冠王に加え2度目のMVP、2001年首位打者、2002年3度目のMVPを獲得して、巨人を日本一に導く
その後ニューヨーク・ヤンキースに入団
2007年日米通算2000本安打、2009年ワールドシリーズでMVP

松井秀喜その人格とスター性

中学時代に父から叱られて以来、他人の悪口は言ったことがないと本人が言う

「挨拶をちゃんとする」、「嘘をつかない」、「時間を守る」の基本ができれば生き抜いて行けると語っている

夏の甲子園、明徳義塾戦での5打席連続敬遠の経験がその後の人生に影響する
そのために、どんな野球選手にならなければいけないか?という覚悟ができる

少年達に教えるときは野球も大切ですが、野球を通して人間として大切なこと、挨拶や相手を思いやる気持ちを伝えたいと思っています

渡米1年目には誠実な取材対応が米国人の心を打ち、地元記者の投票による「グッドガイ賞」を受賞

努力する姿を見せない、知られざる努力の人松井秀喜

ジャイアンツで20年スコアラーとして務めた三井チーフスコアラーがある日、午後11時過ぎに松井から電話で「素振りを見てほしい」と呼び出され、部屋に行ったことがあった
気が付けば、朝5時まで振っていたこともあったという
『本当によく練習する選手でした』と語るほど松井は練習をしたのである

素振りでも納得するまではやり続ける練習の鬼で、もっともっとの上昇志向が並ではない

何をやるにも上手い人はゆったり、慌ただしく見えない姿を松井が目指し、体現している

どんな時でも、どんな境遇になってもやるべき事をちゃんと準備して、ちゃんとやり抜けるかどうか、地道な努力が大切だと考えている
努力できる天才だが、努力する姿を見せない

松井流『力を出し切る100%理論』はどんな条件でもしっかりとした準備をつくるため、野球の経験で得た、ゲームでリズムを崩さないためのルーティーンワークです

松井秀喜は成功と失敗のどちらから学ぶかと考えると、失敗から学ぶと答えます
失敗するから、次はどうしよか考えるからです

 

目標が常に自分のことではなくチームのこと

自分の生きがいは、チームがワールドチャンピョンになることです
どうしても常人は個人の結果を求めてしまうもの

松井は自分の名誉、結果よりもチームの勝利を常に一番に考えている

 

日本球界を背負っている器の大きさ

「巨人の二軍には現状に満足し、巨人のユニホームを着られることに満足している選手が多い
それを若いうちに見られたのが良かった
その環境からは早く抜け出したかった」
と後年、松井自身が語っているが、入団時点で松井自身が見ているところが並の選手の意識とは違うところがうかがえる

『命をかけてプレーしてきたい』とメジャー挑戦の発表の会見での言葉は、日本球界を背負っている男の日本球界との決別感が強い責任ある決断であった

 

 

理想の男性像は長嶋茂雄さんです

1993年長嶋監督からの「4番1000日計画」と銘打って指導され巨人の主砲に育てあげられた
松井が現役引退会見で一番の思い出を聞かれ「長嶋監督との素振り」と答えるほど、2人は濃密な練習を行った間柄
その長嶋監督が理想の男性像と松井は語っているが、色々な意味ので松井のお世話になった人に対する最大限の尊敬が込められての表現であることがうかがわれます
そんな人格・姿こそが松井秀喜なのではないでしょうか

目指すからには完璧な男を目指したいと思っていますと松井秀喜はいう

 

 

 

(参照:松井秀喜「告白」祥伝社新書)
(参照:松井秀喜「松井秀喜 困難を乗り越える言葉」編集委員会 ぴあ株式会社)

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