上村愛 いつも笑顔で冬季オリンピック女子モーグル5大会連続入賞

天才学

村上愛子3歳でスキーを始める
小学一年時からアルペンスキーのクラブチームに入り、のめり込む
中学2年生の冬休みにカナダのウィスラーで、モーグルスキーのW杯を観戦し目覚める
その年、早くも全日本選手権に推薦枠で出場し、翌年には3位獲得
冬季オリンピックには5大会連続入賞する
2007-2008年ワールドカップ総合優勝

 

オリンピックに出たい!

3歳でスキーを始め小学校1年生からはアルペンスキーのクラブチームに入る

「アルペンスキーの選手になってオリンピックに出たい」と小学校の時の作文にすでに書いていた

やはりアスリートとしての競技をするスタートが早く、この幼少期でのアルペンスキーがスキーの基礎をきずき、のちのモーグルでの躍進に役立っていることは疑う余地がない

また、すでにオリンピックを意識していること事態が志の高さ、もって生まれた向上心の強さを伺い知るところでもある

スキーに対する偏愛度は尋常ではない

中学校に入り部活としてスタートしたアルペンスキーなのだが、当時の運動部の例外にもれず上下関係が厳しく、またここでいじめにも合い結果、あっさり退部してしまう

ただ部活をやめたからといってスキー自体は続けていた

そして、あろうことかスキー検定も受けるくらいのスキーに対する情熱っぷり

やはり部活をやめてもこのスキーに対する偏愛度はこの後のモーグルに対する姿勢、向上心に結びついて行き、モーグルをはじめた翌年には全日本選手権3位という、そして中学3年生でナショナルチーム入りという尋常ではないスピードで競技能力を上げていることに結びついている

 

中2の少女が自らモーグルをやりたい一心で…

モーグル草生期とはいえ、中学2年生の女の子が自分からで専用バーンにゆき、仲間に入れてもらい教えを乞い、ウチに帰ってからは、モーグルのビデオをテープが伸びてしまうほど何度も繰り返し見続けた

ジャンリュック・ブラッサール(モーグル界の王者)の細かい滑りのクセまでコピーできそうなほど、頭に叩き込んだのである

どうやればヒザがああいう風に上がってスキーがコブから降りてゆくのか、どういう風にやればあんなに高くエアを飛び技を決められるのだろうかと、映像にとりつかれるように向き合い、考え研究した

それをコースに出て転んでも、どんなに痛くても何度も、何度も繰り返しトレーニングし、できないことはチャレンジして身につけた

また好きだからそれを心の底から楽しんだのだ

 

笑っていなきゃダメ

「ジャンリュック・ブラッサールは強かっただろ?」
あいつはどんなときも笑っていた

ジャンリュック・ブラッサールは、かつてのモーグル界の王者

そして笑っているときがいちばんいいすべりをしていたんだ

愛子は絶対にジャンリュックのようなタイプだと思う

それ以来、愛子も笑顔でモーグルに取り組むようになり

そして結果に結びつけていった

 

 

愛子の周りには温かな空気がいつも漂っている

上村愛子を語った時、亡くなった父親の話をするときと同様に、里谷多英の瞳からは涙が溢れ出ていた

「愛子はチームメイトという枠を越え、私の尊敬する友達です」と彼女は言った

上村愛子の周りには、温かな空気がいつも漂っている感じなのだ

それは愛子が発している熱に、周りが感化されているかもなのかもしれない

 

 

 

[参考文献]
上村愛子「だからいつも笑顔で」実業之日本社
山石やすこ「上村愛子 Smile 笑顔が教えてくれたこと」実業之日本社

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