ジャック・マイヨールはフリーダイビング(閉息潜水)で初めて100メートルを超え、当時世界一の記録を打ち立てた
映画「グラン・ブルー」のモデルになり一躍世界に名を広めた
小さい頃から素潜りして海に親しんでいた
ジャック・マイヨールは母親から4歳で泳ぎ教わり小さな頃から海に親しみ探索して、冒険を楽しむことを終生続けた
世界の7つの海を潜り、海との関わりを持ち続けた
イルカとの出会いがジャック・マイヨールを変えた
ジャックはアメリカ、マイアミにある水族館の一頭のクラウンという名のメスのイルカに出会い、いっしょに泳ぎ回ることで、さらに泳ぎ・潜水に情熱を注いだ
このイルカとの出会いが生涯の命題「ホモ・デルフィナス(イルカ人間)=イルカの両棲性」を掲げることになる
「閉息潜水能力はイルカだけでなく、人間も生まれながらに備わった能力で、その能力を取り戻したい」
それが自分に与えられた天命だと意識したのである
思い立ったらすぐに実行
ジャックは閉息潜水(素潜り)に良いと思ったことはすぐに取り入れて、まずは使ってみた
それをもとにはげめば、必ず成果がでると信じたのである
『とにかく行ってみよう、結論は見てからだ』とはジャックのことばだが、思い立ったらすぐに実行に移さずにはいられない性分なのである
その信じて即実行するのがジャックの強みでもあった
どの分野でも先駆者的存在にはなくてはならない素養であるが、ジャック・マイヨールの行動力はさすがは冒険家気質でもあった
既成学説は信じずに疑った
ジャックは既成の学説を盲目的に信じることをは決してなく、疑ってかかった
好奇心旺盛で生涯わたり真実の追及に情熱を傾け、「ホモ・デルフィナス(イルカ人間)=イルカの両棲性」については終生の課題として取り組んだ
完璧主義者で一つのことにあらゆる角度からアプローチを試み続けた
永遠のアウトサイダーでもあった
世界チャンピョンにはこだわった
世界チャンピョンでなければ、ただの何者でもない、ただ女好きのの風来坊であるとは本人の言葉
素潜りの世界記録は何回も更新されるであろう
しかし、人類で最初に100メートルに到達するする人間はたったひとりである
つまり、何者かになる
100メートルというのは、ジャックが密かに、そして長い間追い求めていて究極の目標であった
そして「人類初めて素潜りで100メートルの壁を超えた男」として世界中にそのニュースは駆けめぐった
のちの105メートルの世界記録(当時)は、なんとジャックが55歳で打ち立てた記録なのである
そしてその記録は映画「グラン・ブルー」につながり、ジャックを世界的に有名にした
[参考文献]
ピエール・マイヨール、パトリック・ムートン「ジャック・マイヨール、イルカと海へ還る」講談社
(訳)岡田好恵
佐藤嘉尚「潜る人 ジャック・マイヨールと大崎映晋」文藝春秋
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