ボストン、ロンドン、シカゴ、東京、福岡、びわ湖など主要なマラソンのビッグレースで勝ち続けるために何をしてきたのか?
負けない男の哲学に迫ってみました
そこにはあらゆる場面での驚くべき多くのシュミレーションがなされていたのでした
地道に走る土台を作り上げてゆく
今日こなした練習が本当の力として表れるのは、最低でも3ヶ月先になる
だから地道に走る土台を作り上げてゆくことにした
基礎固めがしっかりとできてない上に家を建てても、頑丈ないい家は建たない
階段は一段一段上がらないといけない
いきなり何段も飛ばすと長続きしない
タネのを撒いても急に芽は出ない、石の上にも三年
練習のための練習はしない
どんな練習もレース(試合)のためにやっていること
練習は泥くさく、レースはスマートに
練習で泣き、レースで笑う
練習がレース、レースは練習
練習でできないことはレースでは絶対にできない
練習でできることはレースでもできる
練習がレースならば「生きるか、死ぬか」の気持ちで取り組む
一日一生のつもりで練習をする
「火のように燃え尽きない情熱で練習をしなければ強くなれない
泣く泣くやる練習はやっただけだ」
恩師中村先生の初めて会った時の言葉をいつも念頭においてやる
継続は力なり、されど惰性の継続は退歩なり
1日が始まって、1日が終わる
1日、1日の練習を一生懸命やり遂げる
1日一生のつもりで練習をする
今日を精一杯で過ごす
すべてはレースで力を出せるために、俯瞰でレース、練習、コンディションを全体をイメージする
トレーニングはジョグとポイント練習の二つに大別できる
ジョグは軽んじずに、ただのジョグは決してしない
レースのためのポイント練習の点と点を結ぶ線にする役目、コンディションを見極める役目、レース中の駆け引きの役目、走りのイメージを確立する役目など重要視し、ジョグのイメトレを充分する
練習は走っている時だけではなく、考えイメージして走る練習をする
普段の生活の中でも勝つことにつながることなら、どんな小さなことでも積み重ね大事にする
ポイント練習は「力を出し切る練習」と「力をためる練習」
「力を出し切る練習」とはレースではずさない、レースで力の出せるを最重要課題とし、T・T(タイムトライヤル)をメインに取り入れる
「力をためる練習」とはレース期以外の時に、距離走、インターバル走、ビルドアップ走などで走りの基礎、土台を大きくする練習と考える
経験することで、体が学習していく
1度、2度、3度と経験していくことによって、できなかったことができるようになる
1度目は疲労困憊でも、回を重ねるごとに余裕が出てくる
経験することで、体が学習していくことを、体感できるのである
マラソンはみんなが苦しさに耐えてゴールを目指すのだから、本当の勝負は苦しくなってから
限界を超えたところで勝負が決まるもの、生理現象を超えている種目なのである
苦しくなってから条件反射で苦しさを超え、足を動くように訓練しておかないと勝てない
大事なのはそれをシュミレーションし、限界を破壊するトレーニンングしておくこと
それを繰り返し訓練し万全の準備をすることによって、揺るぎない自信を持ってレースに臨むことができるのである
「俺は勝てる、それだけのことをしてきたじゃないか!」
[参考文献]
瀬古利彦「マラソンの真髄 世界をつかんだ男の“走りの哲学”」ベースボールマガジン社
コメント